タイことば

マイペンライの意味とは?タイ人の口癖の使い方3パターン

タイで足を踏んでしまって謝ったら「マイペンライ」、お礼を言っても「マイペンライ」、注文を間違えられて店員さんが言うのも「マイペンライ」。この言葉、一体いくつ意味があるの?と混乱した方、正解です。マイペンライ(ไม่เป็นไร)は**「大丈夫」「気にしないで」「どういたしまして」の3役をこなす万能フレーズ**で、タイ人の口癖ナンバーワンと言っていい存在なんです。

マイペンライの基本情報

ไม่เป็นไร は ไม่(〜ない)+ เป็นไร(何かである)で、直訳すると「何でもないよ」。そこから「問題ない」「気にしないで」と意味が広がっています。

タイ語読み方(カタカナ)発音記号意味
ไม่เป็นไรマイペンライmai-pen-rai大丈夫 / 気にしないで
ไม่เป็นไรครับマイペンライ カップmai-pen-rai khrap同上(男性の丁寧形)
ไม่เป็นไรค่ะマイペンライ カーmai-pen-rai kha同上(女性の丁寧形)

語尾のカップ/カーは自分の性別で決まります。このルールはサワディーカップの意味の記事で詳しく解説しています。

使い方は3パターン

① 大丈夫(自分のことを聞かれたとき) 「体調悪いの?」「荷物重くない?」と心配されたときの「大丈夫だよ」。日本語の「平気平気」に近い、いちばん素直な使い方です。

② 気にしないで(謝られたとき) 誰かに「コートート(ごめんなさい)」と謝られたら、マイペンライで返します。「気にしないで」「なんでもないよ」という許しの返事ですね。タイでは謝罪への返しはほぼこれ一択です。

③ どういたしまして(お礼を言われたとき) 「コップンカップ(ありがとう)」へのいちばん自然な返しもマイペンライ。「お礼を言うほどのことじゃないよ」というニュアンスで、英語の You're welcome にあたります。

つまり、謝られてもお礼を言われても心配されても、返事はぜんぶマイペンライでいける。旅行者にとってこんなにありがたい言葉はありません。

「マイペンライ精神」という文化

マイペンライは単なるフレーズを超えて、タイ人の国民性を表す言葉としてよく語られます。渋滞でバスが来なくてもマイペンライ、スコールで予定が流れてもマイペンライ。「済んだことは仕方ない、くよくよしない」というおおらかさの象徴です。最初は「いや、ちょっとは気にして?」とツッコミたくなる場面もあるのですが(笑)、慣れてくるとこの空気に救われることのほうが多い。細かいことを気に病みがちな日本人にこそ、たまに処方したい精神だと思っています。

ひとつだけ注意点。こちらが何か損害を受けた場面で安易にマイペンライと言うと「じゃあ問題なしね」で話が終わってしまうことがあります。本当に困っているときは、笑顔のマイペンライではなくきちんと状況を伝えましょう。

まとめ

  • マイペンライ(ไม่เป็นไร)は「大丈夫」「気にしないで」「どういたしまして」の3役
  • 謝罪にもお礼にも心配にも、返事はこれひとつでOK
  • 丁寧に言うなら語尾に自分の性別に合わせてカップ/カーを付ける
  • 「くよくよしない」というタイ人のおおらかな国民性を象徴する言葉でもある

あわせて使う基本フレーズは挨拶の単語帳で発音つきで確認できます。