慣れない土地で体調を崩すのは、旅のなかで一番心細い瞬間です。言葉が通じないともっと不安になりますが、実は「体調が悪い」「ここが痛い」の一言が言えるだけで、周りの人はぐっと親身になってくれます。この記事では、タイで具合が悪くなったときに使える最低限のフレーズを、薬局や病院で役立つ形にまとめました。
先に大事なことを一つ。医療は命に関わるので、重い症状や不安なときは無理にタイ語で頑張らず、翻訳アプリや病院を頼ってください。ここで紹介するのは、あくまで「軽い不調を伝えて楽になるための一言」です。
まず覚えたい「マイサバーイ(体調が悪い)」
タイ語で「元気」はサバーイ(สบาย)。その前に「〜ない」を意味するマイ(ไม่)を付けた ไม่สบาย(マイサバーイ)が「体調が悪い」です。これひとつで「なんだか具合が悪い」という気持ちがまるごと伝わります。
| タイ語 | 読み方(カタカナ) | 発音記号 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ไม่สบาย | マイサバーイ | mai sabaai | 体調が悪い |
| เป็นไข้ | ペンカイ | pen khai | 熱がある |
| ปวด | プアット | puat | 痛い(鈍い痛み) |
| ยา | ヤー | yaa | 薬 |
| หมอ | モー | mo | 医者 |
เป็นไข้(ペンカイ)は「熱がある」。ペン(〜である)+カイ(熱)の組み合わせです。ホテルのスタッフに ไม่สบาย ペンカイ と伝えれば、たいてい薬局や病院の場所を教えてくれます。
「痛い」はプアットとチェップの2種類
タイ語の「痛い」には2つあります。ปวด(プアット)はズキズキした内側の鈍い痛み、เจ็บ(チェップ)は刺すような表面の痛みです。頭痛やお腹の痛みはプアット、喉の痛みや傷の痛みはチェップと覚えると自然です。
痛い場所は「プアット+部位」の順に並べるだけ。語順が日本語と近いので組み立てやすいはずです。
| タイ語 | 読み方(カタカナ) | 発音記号 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ปวดหัว | プアット・フア | puat hua | 頭が痛い |
| ปวดท้อง | プアット・トーン | puat thong | お腹が痛い |
| เจ็บคอ | チェップ・コー | jep kho | 喉が痛い |
| ปวดฟัน | プアット・ファン | puat fan | 歯が痛い |
フア(หัว)が頭、トーン(ท้อง)がお腹、コー(คอ)が喉、ファン(ฟัน)が歯です。部位の単語を差し替えるだけで応用できるので、まず自分が痛めやすいところから覚えておくと安心です。
薬局(ラーンヤー)で症状を伝える
タイでは、街のいたるところにある薬局で症状を伝えると、市販薬を選んで出してくれる文化が根付いています。薬剤師さんが常駐している店も多く、軽い不調なら病院に行かず薬局で済ませる人も少なくありません。
薬局は ร้านขายยา(ラーン・カーイ・ヤー=薬を売る店)。短く ร้านยา(ラーンヤー)とも呼ばれます。緑十字の看板が目印です。
| タイ語 | 読み方(カタカナ) | 発音記号 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ร้านขายยา | ラーン・カーイ・ヤー | raan khaai yaa | 薬局 |
| ยาแก้ปวด | ヤー・ケー・プアット | yaa kae puat | 痛み止め |
| ยาลดไข้ | ヤー・ロット・カイ | yaa lot khai | 解熱剤 |
| อยากได้ยา | ヤーク・ダイ・ヤー | yaak dai yaa | 薬がほしい |
「ヤー・ケー・〜」は「〜に効く薬」という便利な形。ヤー・ケー・プアットで痛み止め、ヤー・ケー・トーンセーアでお腹の薬、という具合に広がります。症状の部位を指差しながら伝えれば、あとは薬剤師さんが合いそうな薬を出してくれます。日本から常備薬を持ってきている場合でも、現地でしか手に入らない薬に頼りたい場面はあるので、薬局の一言は覚えておくと心強いです。
気持ち悪い・下痢のとき
食べ慣れない料理や暑さで、お腹をこわすことは旅先ではよくあります。吐き気や下痢を伝えるフレーズも押さえておくと、いざというとき助かります。
| タイ語 | 読み方(カタカナ) | 発音記号 | 意味 |
|---|---|---|---|
| คลื่นไส้ | クルーンサイ | khluen sai | 気持ち悪い・吐き気 |
| ท้องเสีย | トーンセーア | thong sia | お腹をこわす・下痢 |
| เวียนหัว | ウィアンフア | wian hua | めまいがする |
ท้องเสีย(トーンセーア)は「お腹が壊れる」という直訳で、下痢を指す定番表現です。屋台料理を楽しんだ翌朝に出番が来ることもあるので、覚えておいて損はありません。薬局でトーンセーアと伝えれば、下痢止めや整腸剤を出してくれます。脱水を防ぐために、水分と経口補水液(タイのコンビニでも手に入ります)をこまめに取るのも忘れないでください。
無理はしない、が一番大事
ここまでフレーズを紹介してきましたが、症状が重いときや長引くときは、タイ語にこだわらず行動してほしいと思います。高熱が続く、激しい腹痛がある、といった場合は、翻訳アプリで正確に伝えるか、病院(โรงพยาบาล=ローン・パヤバーン)へ行くのが安全です。バンコクには日本語対応のある私立病院もあり、海外旅行保険が使えることも多いです。
自分の体のことを、たとえ片言でも現地の言葉で言えると、心細さがずいぶん和らぎます。旅先での気持ちや体調を表す言葉は気持ち・体調の単語帳に、病院や薬局といった場所の言い方は場所の単語帳にまとめてあるので、出発前にのぞいてみてください。
まとめ
- 「体調が悪い」は ไม่สบาย(マイサバーイ)、「熱がある」は เป็นไข้(ペンカイ)
- 「痛い」はプアット(鈍い痛み)とチェップ(刺す痛み)の2つ。「プアット+部位」で通じる
- 薬局(ラーンヤー)で症状を伝えれば市販薬を出してもらえる。「ヤー・ケー・〜」が便利
- 重い症状や不安なときは無理をせず、翻訳アプリや病院を頼るのが安全です