タイ文字がなかなか読めるようにならない最大の理由は、「書く順番」と「読む順番」が一致しないことがあるからなんです。結論から言うと、タイ語は見た目がどうであれ、必ず**「子音 → 母音 → 声調」の順で読みます**。このルールさえ頭に入れば、くねくねした文字列が一気に「読めるもの」に変わります。
ไก่(鶏)はなぜ「カイ」と読むのか
「鶏」を意味する ไก่(kài/カイとガイの中間の音)を例に分解してみます。
| 文字 | 役割 |
|---|---|
| ไ | 母音「アイ」 |
| ก | 子音(k/gに近い音) |
| ่ | 声調記号(音の高さを変える) |
見た目の並びは「ไ → ก → ่」。でも発音するときは、こう読みます。
| 順番 | |
|---|---|
| 見た目 | ไ → ก → ่ |
| 読む順 | ก(子音)→ ไ(母音)→ ่(声調) |
つまり、先頭に見える ไ から発音するわけではありません。**ไ は「前に書く母音」**で、必ず後ろの子音 ก とセットで「カイ」と読みます。
母音は子音の「前・後ろ・上・下」につく
日本語の「か」は k + a と順番どおりに並びますが、タイ語の母音記号は子音のまわり4方向のどこにでも置かれます。
| タイ語 | 見た目の並び | 母音の位置 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| กา | ก + า | 後ろ | gaa(ガー) |
| กิ | ก + ิ | 上 | gi(ギ) |
| กุ | ก + ุ | 下 | gu(グ) |
| เก | เ + ก | 前 | gee(ゲー) |
| ไก่ | ไ + ก + ่ | 前 | kài(カイ) |
どの位置にあっても、読む順は必ず「子音が先、母音が後」。前に書く母音(เ ไ ใ โ แ)を見たら、「次に来る子音とセットだな」と考えるのがコツです。
読み方の3ステップ
ไก่ を読むときの頭の動きはこうなります。
- まず子音 ก を見つけて「k」の音を出す
- まわりの母音 ไ で「アイ」を付ける → カイ
- 声調記号 ่ で音の高さを調整する(低い声調に)
私も最初は ไ から順に読もうとして混乱しました。「母音は子音の飾り。まず子音を探す」と考えるようになってから、看板やメニューが少しずつ読めるようになったんです。
文字の「呼び名」との関係
タイ文字の一覧などで見かける「ko gai(コー・ガイ)」という読みは、この記事の読み方とは別モノで、文字の呼び名+代表単語のセットです。ko が文字 ก の呼び名、gai は ก で始まる代表単語 ไก่(鶏)のこと。英語の「B as in Boy」と同じ方式です。
文字そのものはタイ文字なぞり書き練習で、書きながら覚えるのがおすすめです。
まとめ
- タイ語は見た目の並びに関係なく、子音 → 母音 → 声調の順で読む
- 母音は子音の前・後ろ・上・下につく。前に書く母音(เ ไ ใ โ แ)は後ろの子音とセット
- 読むときは「まず子音を探す」が鉄則
- 「ko gai」のような読みは文字の呼び名で、単語の読み方とは別の仕組み