タイことば

タイ文字の覚え方|なぞり書きで効率よく暗記する4ステップ

タイ文字の一覧表を開いて、44字のくねくねした文字を前に「これ全部覚えるの…?」と閉じてしまった経験はありませんか。結論から言うと、44字を一気に丸暗記する必要はありません。実際の文章でよく使われるのは30字ちょっとで、覚える順番と覚え方さえ間違えなければ、1日3文字ずつ・2週間ほどで「読める字」が一気に増えます。この記事では、挫折しないための4ステップを紹介します。

ステップ1:44字を一気にやらない

タイ文字の子音は44字ありますが、そのうち2字(ฃ と ฅ)は現代ではもう使われていません。さらに、残りの中にも登場頻度がかなり低い文字が含まれています。日常でよく見かけるのは30字ちょっと。つまり「44字の表を上から順に全部暗記」は、最初からやらなくていい遠回りなんです。

まずは「全部覚える」を目標から外して、よく使う文字から順に、少しずつ。これがいちばん大事な前提です。

ステップ2:中子音9字から始める

では、どこから始めるか。おすすめは中子音(อักษรกลาง)と呼ばれる9字です。

順番グループ字数
1中子音9字
2高子音11字
3低子音24字(よく使う字から)
4母音・声調記号子音のあとで

中子音から始める理由は2つあります。まず9字と数が少なく、最初の達成感を得やすいこと。そしてタイ文字の子音は中・高・低の3クラスに分かれていて、このクラスが声調(音の高さ)を決めるルールの基準になること。中子音はその名のとおり基準グループなので、ここを最初に固めておくと、あとで声調ルールを学ぶときにスッと入ってきます。

当サイトのタイ文字なぞり書き練習ツールも、この中→高→低の順に並べてあります。無料でスマホから指でなぞれるので、まずは中子音の9字だけ開いてみてください。

ステップ3:丸(ヘッド)から一筆で書いて、手で覚える

タイ文字の多くには、小さな丸(ヘッドと呼ばれます)がついています。書くときはこの丸から書き始めて、基本は一筆でつなげて書くのがルール。ก のように丸のない字もありますが、丸がある字は「丸スタート」と覚えておけばOKです。

そして暗記のコツは、目で眺めるより手を動かすこと。似た文字(ถ と ภ など)は見ているだけだと区別がつきませんが、書き順をなぞると「丸の位置と向きが違う」と体で分かります。私も最初は一覧表を眺めるだけで全然覚えられなかったのですが、通勤電車でスマホのなぞり書き練習を1日3文字ずつなぞるようにしたら、2週間で中子音と高子音がほぼ定着しました。

ステップ4:由来の単語とセットで覚える

タイ文字には、1字ずつ「代表単語つきの呼び名」があります。たとえば ก は「コー・ガイ(鶏のコー)」、ข は「コー・カイ(卵のコー)」。英語で「B as in Boy」と言うのと同じ方式です。

文字呼び名意味
コー・ガイ
コー・カイ
モー・マー
チョー・チャーン

文字単体で覚えるより、「鶏の字」「象の字」とイメージつきで覚えるほうが圧倒的に忘れにくいです。タイ人同士も電話で名前のつづりを伝えるときにこの呼び名を使うので、覚えて損はありません。なぞり書きツールにも各文字の呼び名と意味を載せてあるので、書きながら口に出すのがおすすめです。

1日3文字×2週間のゆる計画

  • 1週目:中子音9字(3日)+高子音11字(4日)
  • 2週目:低子音のよく使う12字(ม น ร ล ว ย ง ช ท พ ฟ ค)

1日たった3文字。これで2週間後には、街の看板の文字がぽつぽつ「知ってる字」に変わります。文字が読めるようになったら、次はタイ文字の読み方の仕組み(書く順番と読む順番が違う理由)に進むと、単語が読める段階へ一気に近づきます。

まとめ

  • 44字の丸暗記は不要。よく使うのは30字ちょっと
  • 順番は中子音9字→高子音11字→低子音のよく使う字。中子音は声調ルールの基準になる
  • 丸(ヘッド)から一筆で書く。目より手で覚えるのが近道
  • ก ไก่(鶏のコー)のように由来の単語とセットで覚えると忘れない
  • 1日3文字×2週間のゆる計画で十分。なぞり書き練習ツールはスマホから無料で使えます